校友会の平成22年度理事になりました。専門部会では広報部です。
広報部は、会報誌「さわらび」の発行が主な作業です。
今年は「年1回の発行にする」と、広報部長。昨年までは、年に2回発行していました。
みなさんの原稿を集めて編集・連結し、印刷出来るようにするまでの担当になりました。
募集原稿はメール添付、期間は約3か月間。
ワードの基本的知識しかなく、上手くできるかどうか不安です。
11/1 から原稿募集開始。
このころまでは、「投稿規程を守ってくれるでしょう。編集するのは1割ぐらいかな」と、
のんびり構えていました。ところがどっこい! ( ̄▽ ̄:)!!ガーン
投稿規程を守っている原稿は半分もありません。
あとの半分は編集が必要です。これには驚きました。 (・_・)…ン?

浦和サポートセンターのパソコン。ここから印刷作業をする。ウインドウズXP ワード2007
特に守っていなかったのは、ページ設定から「標準の文字数を使う」に、チェックを入れていないこと。
ワードの既定では、「行数だけを指定する」になっている。
原稿依頼文には詳しく書いたのですが、読んでくれた人が少なかったようです。
テンプレートをつければ良かったのかな~。
標準の文字数にすると、行数が2~3行増えます。その分多く書くことができます。
この設定をしていないと、写真やイラストがずれてしまい、それを調整する必要があります。
作者の原稿通りに直さなければならず、この点が一番苦労をしました。
この設定は、カラー化した第3号からとの事。徹底するにはどうすれば良いのやら……。
経費削減のため、A3用紙両面にA4用紙4枚分を印刷します。
そのため、書式設定を統一する必要があります。
編集作業は孤独です。PCと「にらめっこ」 ___φ(。_。*)カキカキ
原稿の内容までには踏み込まず、誤字・脱字・変換ミスを訂正しました。
もちろん作者の許可を得ています。
Web 国語辞書、WikiPediaを使いながら慎重にしました。 __ロ(,_,*)ケシケシ♪

右側がMS明朝体、左側がHGP行書体、フォントサイズは同じです。写真ではなくWinShot 使用。
縦書き原稿は、募集規定では禁止になっているのですが、
慣例で俳句・短歌・川柳はOKにしています。
フォントも行書体、草書体使用。MS明朝と比べると文字全体が小さく読みにくい。
基本の「読みやすいように編集する」を、守りたいと思っています。
歳を重ねると、細かい文字を読むのは努力が必要ですので。
縦書きの原稿はそのまま連結すると、文字化けや、レイアウト崩れなどがあり、上手く印刷できません。
そのため、原稿全体を写して別に張り付ける作業が必要です。
その時にWinShot を使います。
デメリットは解像度が落ちること。印刷すると文字などは読みにくくなります。
原稿を文字とイラスト、写真に分け、それを写して張り付けるなど、細かい作業ですね。
フォントを変えてみたり、原稿どおり太字を使ったり、サポートセンターでテスト印刷をしたり…。
全体の編集作業の、4分の1ぐらいはこの作業に使いました。
解決方法は簡単です。規定通り横書きの原稿を提出していただければ良いわけです。
今後「さわらび」の発行を続けていくためには、誰でも編集作業ができるようにしておく必要があります。
そのためには投稿規程を守るのが一番いい方法です。 m(__)mペコ゚・・ヨロシク

目次はモノクロ印刷。
項目も多くなり、フォントサイズも小さめの11ポイントにしました。
本文のページ数と合っていなければならず、気を使います。
唯一、作成したのが目次です。シンプルが一番と思い見やすいものに決定。
万一のために予備原稿を作っておきました。使うようになるとは思わず簡単なものです。
自主投稿で「今回は出しません」との班がありました。
このページを埋めないと全体のレイアウトが崩れてしまいます。
出番がありましたね。作っておいて良かった。 (*^-^)
やはり、締め切り間際になると原稿が多く集まります。
休みながら、気分転換をしながら作業をしないと目が疲れます。 [PC]ヾ(-Д-*)ウーン…
「未完成の原稿ですが、締め切りなので提出します」などもありました。
私は編集作業のみしましたが、
広報部長は原稿の催促や印刷の手配など、気を使う事が多かったと思います。

帳合作業。順番通りに揃えている。
私はワードの基本操作しかできません。PCの知識も初心者です。
唯一得意なのは画像加工のみです。そのためにPCをしているようなものです。
それでも何とか43編の原稿を連結し、A4 60ページの会報誌ができる予定です。(^0^;)
フリーソフトは WinShot フォトスケープを、有料ソフトはphotoshopエレメンツ 6 を使いました。
「さわらび」1号から4号まではパソコンの達人と言われている、I・S氏が担当していました。
それで今回が私です。プレッシャーもありました。
I・S氏にはいろいろ教えていただきました。ありがとうございます。
広報部長にもアドバイスをいただきましたし、結局はみなさんのお力添えがあったから、
スムーズな編集作業ができたわけです。

1/28、3時間ぐらいかけて140部を印刷する。
2/9、雪の降るなかを浦和サポートセンターに13人が集まり、帳合・製本作業をする。
午前9時30分から開始し、昼食をはさんで午後2時ごろには終了。
大きなトラブルもなく、抜群のチームワークで作業が進みました。
「さわらび5号」作成はこれで終わりです。 ヤッター \(・o・) パチパチ
2/21、定例理事会時に各班の理事に配布。理事から個人に配る予定。

ホッチキス止めをし、その上にテープを貼る。
今回、編集・連結をして感じたことは、時間が多くかかった事です。
他の用事は極力減らしましたがそれで正解でした。
年末年始にかかっていたので、大掃除や買い物も簡単にしました。
今回は編集の確認作業を広報部長がしました。
編集や確認作業を手分けをし、複数ですることも考えられますが、
人数が増えると繁雑になる可能性もあります。
役割分担は今後の課題ですね。

出来上がり。
素直な感想……終わってみると編集作業は思ったより楽しかった。
65歳以上になって、このように会報誌の編集に携わるとは思ってもみませんでした。♪(* ̄ー ̄)v
今までの職業とは無関係のジャンルでしたので。
ご協力をありがとうございました。 (^-^*)/
広報部は、会報誌「さわらび」の発行が主な作業です。
今年は「年1回の発行にする」と、広報部長。昨年までは、年に2回発行していました。
みなさんの原稿を集めて編集・連結し、印刷出来るようにするまでの担当になりました。
募集原稿はメール添付、期間は約3か月間。
ワードの基本的知識しかなく、上手くできるかどうか不安です。
11/1 から原稿募集開始。
このころまでは、「投稿規程を守ってくれるでしょう。編集するのは1割ぐらいかな」と、
のんびり構えていました。ところがどっこい! ( ̄▽ ̄:)!!ガーン
投稿規程を守っている原稿は半分もありません。
あとの半分は編集が必要です。これには驚きました。 (・_・)…ン?

浦和サポートセンターのパソコン。ここから印刷作業をする。ウインドウズXP ワード2007
特に守っていなかったのは、ページ設定から「標準の文字数を使う」に、チェックを入れていないこと。
ワードの既定では、「行数だけを指定する」になっている。
原稿依頼文には詳しく書いたのですが、読んでくれた人が少なかったようです。
テンプレートをつければ良かったのかな~。
標準の文字数にすると、行数が2~3行増えます。その分多く書くことができます。
この設定をしていないと、写真やイラストがずれてしまい、それを調整する必要があります。
作者の原稿通りに直さなければならず、この点が一番苦労をしました。
この設定は、カラー化した第3号からとの事。徹底するにはどうすれば良いのやら……。
経費削減のため、A3用紙両面にA4用紙4枚分を印刷します。
そのため、書式設定を統一する必要があります。
編集作業は孤独です。PCと「にらめっこ」 ___φ(。_。*)カキカキ
原稿の内容までには踏み込まず、誤字・脱字・変換ミスを訂正しました。
もちろん作者の許可を得ています。
Web 国語辞書、WikiPediaを使いながら慎重にしました。 __ロ(,_,*)ケシケシ♪

右側がMS明朝体、左側がHGP行書体、フォントサイズは同じです。写真ではなくWinShot 使用。
縦書き原稿は、募集規定では禁止になっているのですが、
慣例で俳句・短歌・川柳はOKにしています。
フォントも行書体、草書体使用。MS明朝と比べると文字全体が小さく読みにくい。
基本の「読みやすいように編集する」を、守りたいと思っています。
歳を重ねると、細かい文字を読むのは努力が必要ですので。
縦書きの原稿はそのまま連結すると、文字化けや、レイアウト崩れなどがあり、上手く印刷できません。
そのため、原稿全体を写して別に張り付ける作業が必要です。
その時にWinShot を使います。
デメリットは解像度が落ちること。印刷すると文字などは読みにくくなります。
原稿を文字とイラスト、写真に分け、それを写して張り付けるなど、細かい作業ですね。
フォントを変えてみたり、原稿どおり太字を使ったり、サポートセンターでテスト印刷をしたり…。
全体の編集作業の、4分の1ぐらいはこの作業に使いました。
解決方法は簡単です。規定通り横書きの原稿を提出していただければ良いわけです。
今後「さわらび」の発行を続けていくためには、誰でも編集作業ができるようにしておく必要があります。
そのためには投稿規程を守るのが一番いい方法です。 m(__)mペコ゚・・ヨロシク

目次はモノクロ印刷。
項目も多くなり、フォントサイズも小さめの11ポイントにしました。
本文のページ数と合っていなければならず、気を使います。
唯一、作成したのが目次です。シンプルが一番と思い見やすいものに決定。
万一のために予備原稿を作っておきました。使うようになるとは思わず簡単なものです。
自主投稿で「今回は出しません」との班がありました。
このページを埋めないと全体のレイアウトが崩れてしまいます。
出番がありましたね。作っておいて良かった。 (*^-^)
やはり、締め切り間際になると原稿が多く集まります。
休みながら、気分転換をしながら作業をしないと目が疲れます。 [PC]ヾ(-Д-*)ウーン…
「未完成の原稿ですが、締め切りなので提出します」などもありました。
私は編集作業のみしましたが、
広報部長は原稿の催促や印刷の手配など、気を使う事が多かったと思います。

帳合作業。順番通りに揃えている。
私はワードの基本操作しかできません。PCの知識も初心者です。
唯一得意なのは画像加工のみです。そのためにPCをしているようなものです。
それでも何とか43編の原稿を連結し、A4 60ページの会報誌ができる予定です。(^0^;)
フリーソフトは WinShot フォトスケープを、有料ソフトはphotoshopエレメンツ 6 を使いました。
「さわらび」1号から4号まではパソコンの達人と言われている、I・S氏が担当していました。
それで今回が私です。プレッシャーもありました。
I・S氏にはいろいろ教えていただきました。ありがとうございます。
広報部長にもアドバイスをいただきましたし、結局はみなさんのお力添えがあったから、
スムーズな編集作業ができたわけです。

1/28、3時間ぐらいかけて140部を印刷する。
2/9、雪の降るなかを浦和サポートセンターに13人が集まり、帳合・製本作業をする。
午前9時30分から開始し、昼食をはさんで午後2時ごろには終了。
大きなトラブルもなく、抜群のチームワークで作業が進みました。
「さわらび5号」作成はこれで終わりです。 ヤッター \(・o・) パチパチ
2/21、定例理事会時に各班の理事に配布。理事から個人に配る予定。

ホッチキス止めをし、その上にテープを貼る。
今回、編集・連結をして感じたことは、時間が多くかかった事です。
他の用事は極力減らしましたがそれで正解でした。
年末年始にかかっていたので、大掃除や買い物も簡単にしました。
今回は編集の確認作業を広報部長がしました。
編集や確認作業を手分けをし、複数ですることも考えられますが、
人数が増えると繁雑になる可能性もあります。
役割分担は今後の課題ですね。

出来上がり。
素直な感想……終わってみると編集作業は思ったより楽しかった。
65歳以上になって、このように会報誌の編集に携わるとは思ってもみませんでした。♪(* ̄ー ̄)v
今までの職業とは無関係のジャンルでしたので。
ご協力をありがとうございました。 (^-^*)/
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りんむうフォトダイアリー
曽我梅林に写真クラブのみなさんと行ってきました。
風もなく曇り日。写真を撮るにはちょうどいいお天気でした。
家を出たのは、5時50分。赤羽で待ち合わせをし、新宿から小田急線で新松田下車。
9時30分のバスに乗り「いこいの村」へ。
ここからハイキングコースです。
浅間山無線中継所を通り、曽我兄弟母上の墓所をお参りし、別所梅林、曽我梅林へ。
テクテク歩けば2時間40分ぐらいのところを、
写真を撮りながらのんびり4時間ぐらいかけて歩きました。
5人と少人数でしたので、写真を撮るには絶好のハイキングです。
曽我梅林の梅のしたで宴会をしているグループもいました。
花見なのですが桜ほどの華やかさはありません。小さな子ども達が多く賑やかでした。
枝垂れ梅の木が多くあり見事に枝垂れていました。ちょうど見ごろでした。
22,000歩。私にはこの位がちょうどいい距離ですね。





パノラマ写真













YouTube でHDスライドショーを作りました。
大きな画面で見るには右下の拡大マークを押してください。
閉じるときは、キーボードの左上、Esc を押してください。元のサイズに戻ります。
風もなく曇り日。写真を撮るにはちょうどいいお天気でした。
家を出たのは、5時50分。赤羽で待ち合わせをし、新宿から小田急線で新松田下車。
9時30分のバスに乗り「いこいの村」へ。
ここからハイキングコースです。
浅間山無線中継所を通り、曽我兄弟母上の墓所をお参りし、別所梅林、曽我梅林へ。
テクテク歩けば2時間40分ぐらいのところを、
写真を撮りながらのんびり4時間ぐらいかけて歩きました。
5人と少人数でしたので、写真を撮るには絶好のハイキングです。
曽我梅林の梅のしたで宴会をしているグループもいました。
花見なのですが桜ほどの華やかさはありません。小さな子ども達が多く賑やかでした。
枝垂れ梅の木が多くあり見事に枝垂れていました。ちょうど見ごろでした。
22,000歩。私にはこの位がちょうどいい距離ですね。





パノラマ写真













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大きな画面で見るには右下の拡大マークを押してください。
閉じるときは、キーボードの左上、Esc を押してください。元のサイズに戻ります。
りんむうフォトダイアリー
友人のdekomama さんが、パッチワークキルト展を開催しました。
蕨市民病院1階展示ウインドウで開いています。
夫君が脳梗塞になりそのリハビリもかねているとの事。
手がこんでいて素晴らしい作品ばかりでした。
夫君はdekomama さんが作品を作るのを見て、「線を引くだけなら…」から始められたそうです。
そこから出発し針を持つようになったとの事。
良いですね。ご夫婦で一緒の作品を作るとはすばらしいです。
その一点だけでも理想の夫婦ですね。
今日、見学に行ってきました。
患者さんも立ち止まって見ていました。








蕨市民病院1階展示ウインドウで開いています。
夫君が脳梗塞になりそのリハビリもかねているとの事。
手がこんでいて素晴らしい作品ばかりでした。
夫君はdekomama さんが作品を作るのを見て、「線を引くだけなら…」から始められたそうです。
そこから出発し針を持つようになったとの事。
良いですね。ご夫婦で一緒の作品を作るとはすばらしいです。
その一点だけでも理想の夫婦ですね。
今日、見学に行ってきました。
患者さんも立ち止まって見ていました。








りんむうフォトダイアリー
今季2回目の雪が降りました。
今度は本格的に積もりましたね。
昨夜から寒くてぶるぶる!底冷え感がありました。
日が昇ってから写真を撮りました。
水滴を狙ったのですが、なかなか上手く写せません。根気が要りますね。

どうだんつつじの新芽

何かの動物に似ているような気がする


木の影




YouTube でスライドショーを作りました。
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閉じるときは、キーボードの左上、Esc を押してください。元のサイズに戻ります。
今度は本格的に積もりましたね。
昨夜から寒くてぶるぶる!底冷え感がありました。
日が昇ってから写真を撮りました。
水滴を狙ったのですが、なかなか上手く写せません。根気が要りますね。

どうだんつつじの新芽

何かの動物に似ているような気がする


木の影




YouTube でスライドショーを作りました。
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閉じるときは、キーボードの左上、Esc を押してください。元のサイズに戻ります。
りんむうフォトダイアリー
少し前ですが次のような記事がありました。私は大いに役に立ちました。\(・o・) パチパチ
衰えをさらけ出す 香山リカのココロの万華鏡 2010年11月9日 提供:毎日新聞社
先日、同世代の精神科医としみじみ、「年を取ってラクになった」という話をした。
20代の頃(ころ)は、クスリの名前や用量が書かれたアンチョコを見るにも、患者さんにバレないように、と気をつかったものだ。
なんだ、この医者、クスリの使い方ひとつ満足に覚えてないのか、と思われたくなかったからだ。
それが、50歳ともなるとどうだろう。患者さんの前で平気でアンチョコを開き、「えーと、これは朝夕25ミリグラムずつか」と堂々と確認できるようになった……。
つまり、「わからない」ということをあけっぴろげに患者さんに見せられるようになったのだ。
私の場合は、さらにひどい。老眼でアンチョコの活字もよく見えないので、患者さんに「すみません、ここに何て書いてありますか」と読みあげてもらうこともあるのだ。
さらに、いま診察室で使っているパソコンには、『今日の治療指針』というありとあらゆる疾患の治療についてコンパクトに書いた本のデータベースが入っている。
これさえあれば、鬼に金棒。患者さんが「五十肩になったみたいなんですが、漢方で治りませんか」と言った場合は、「五十肩、つまり肩関節周囲炎ですね。ちょっと見てみましょうか」とデータベースにアクセスして検索、あとは「何て書いてあります?」
と患者さんに治療法のところを読んでもらって、「じゃ、そのクスリを出してみましょうか」と処方する。
これぞ、まさに患者さんが主体的に治療に参加する医療、とうそぶいているのだが、
中には「私は医者に診療してもらっているのか、データベースに診てもらっているだけなのか」とあきれている人もいるのではないだろうか。

水仙
こんなマネも、もちろん若い時代にはできなかった。
知らない病名も「ああ、あれ」と知ってるフリをしたことも。見栄(みえ)を張りたかったのだが、それだけ自分に自信がなかった証拠でもある。
今は、「私じゃなきゃできないこともあるし」という医者としてのささやかな自負があるからこそ、多少のダメっぷりも見せられるようになったのかもしれない。
世の中の人たちはどうなのだろう。年を重ねれば重ねるほど、「ダメな私」をさらけ出し、見栄を張らずに他人に頼れるようになっているのか。
実際には逆に、年齢が上がるほどムリをし、弱みを見せられないようになる人のほうが多い気もする。
だまされたと思って、「私はもう年なんで」と衰えを大げさにアピールし、若い人を頼ってみてほしいと思う。
きっと気持ちがずいぶんラクになるはずだから。
衰えをさらけ出す 香山リカのココロの万華鏡 2010年11月9日 提供:毎日新聞社
先日、同世代の精神科医としみじみ、「年を取ってラクになった」という話をした。
20代の頃(ころ)は、クスリの名前や用量が書かれたアンチョコを見るにも、患者さんにバレないように、と気をつかったものだ。
なんだ、この医者、クスリの使い方ひとつ満足に覚えてないのか、と思われたくなかったからだ。
それが、50歳ともなるとどうだろう。患者さんの前で平気でアンチョコを開き、「えーと、これは朝夕25ミリグラムずつか」と堂々と確認できるようになった……。
つまり、「わからない」ということをあけっぴろげに患者さんに見せられるようになったのだ。
私の場合は、さらにひどい。老眼でアンチョコの活字もよく見えないので、患者さんに「すみません、ここに何て書いてありますか」と読みあげてもらうこともあるのだ。
さらに、いま診察室で使っているパソコンには、『今日の治療指針』というありとあらゆる疾患の治療についてコンパクトに書いた本のデータベースが入っている。
これさえあれば、鬼に金棒。患者さんが「五十肩になったみたいなんですが、漢方で治りませんか」と言った場合は、「五十肩、つまり肩関節周囲炎ですね。ちょっと見てみましょうか」とデータベースにアクセスして検索、あとは「何て書いてあります?」
と患者さんに治療法のところを読んでもらって、「じゃ、そのクスリを出してみましょうか」と処方する。
これぞ、まさに患者さんが主体的に治療に参加する医療、とうそぶいているのだが、
中には「私は医者に診療してもらっているのか、データベースに診てもらっているだけなのか」とあきれている人もいるのではないだろうか。

水仙
こんなマネも、もちろん若い時代にはできなかった。
知らない病名も「ああ、あれ」と知ってるフリをしたことも。見栄(みえ)を張りたかったのだが、それだけ自分に自信がなかった証拠でもある。
今は、「私じゃなきゃできないこともあるし」という医者としてのささやかな自負があるからこそ、多少のダメっぷりも見せられるようになったのかもしれない。
世の中の人たちはどうなのだろう。年を重ねれば重ねるほど、「ダメな私」をさらけ出し、見栄を張らずに他人に頼れるようになっているのか。
実際には逆に、年齢が上がるほどムリをし、弱みを見せられないようになる人のほうが多い気もする。
だまされたと思って、「私はもう年なんで」と衰えを大げさにアピールし、若い人を頼ってみてほしいと思う。
きっと気持ちがずいぶんラクになるはずだから。