FC2ブログ


タイトル画像

高齢者「粗食」より「肉食」、たんぱく質の摂取がカギ…フレイル講座第1部<上>

2019.12.06(11:06) 1824

次のような記事がありました。

高齢者「粗食」より「肉食」、たんぱく質の摂取がカギ…フレイル講座第1部<上>
その他 2019年12月2日 (月)配信読売新聞

 年齢とともに食が細れば、筋力が低下し、やがては出かけるのも面倒になって、ひきこもりがちに――。早いうちにフレイルになってしまわないための予防策として、まずは「食」に注目する。栄養バランスに気をつけるのは当然として、特にたんぱく質を豊富に含む「肉」がカギを握っているようだ。

 11月上旬、シニアの食をテーマにした料理教室「健康寿命をのばす元気ごはん」が横浜市内で開かれた。メイン料理は「鶏むね肉のクリスピー焼き」。鶏むね肉は安価だが、肉の中でも良質なたんぱく質を多く含む。シニアに不足しがちなたんぱく質を補い、低栄養を防ぐ狙いがある。

 「鶏、豚、牛、なんでも食べるよう心がけている。なるべく長く元気でいたいから」。北川澄代さん(76)は、夫に先立たれ、2年ほど前から独り暮らし。6年前に心臓の手術をしてから、食事には人一倍気を付けている。魚や野菜とバランスを取りながら、肉も週に300グラムは食べるようにしている。

 主催する「ベターホーム協会」(東京)は全国で料理教室を展開し、シニア対象の教室も開いている。フレイル予防につながる肉料理も積極的に紹介していて、一食でたんぱく質を30グラム程度摂取しながら、塩分は3グラム以下に抑えるよう工夫している。

 教室を監修し、フレイル予防にも詳しい東京都健康長寿医療センター研究所の新開省二・副所長はこうアドバイスする。「年をとったら粗食がいいと考えている高齢者は少なくない。でもそれは間違い。フレイルを防ぐには、肉も敬遠せずに食べることが大切だ」

フレイル予防、まずは知識から

 「皆さん、ちゃんと元気に食べてますか?」

 11月上旬、JR甲府駅前で、オレンジ色のTシャツを着た栄養士や看護師らが、高齢者に呼びかけた。近くの会場では、筋肉量や食べ物をのどの奥に送る力を示す舌圧の測定などが行われた。医療関係者がつくる一般社団法人「WAVES Japan」(東京)の取り組みだ。

 最近、やせてきて体力の低下を感じていた内藤和子さん(75)は、スタッフから「低栄養です。たんぱく質もしっかりとりましょう」と助言された。肉があまり好きではなく、たくさん食べられないのが悩みといい、「自分の力で生活していきたいが、体力が落ちてきて不安だった。現状をチェックしてもらい、改めて、お肉もあと2口多く食べようと思えた」と話す。

 同法人は2015年から、全国でこうしたイベントを計30回開催し、参加者は計1万5000人に上る。発起人の藤田医科大学(愛知)の東口高志教授は「高齢者は圧倒的にたんぱく質が足りない。栄養について知識を得てもらうことが、フレイル予防に大きな効果がある」と力を込める。

食べるためには、口や歯が大切

 「80歳になっても肉をしっかり食べて、健康寿命を延ばそう」。そんなスローガンを掲げるのは、千葉県歯科医師会。昨年、フレイル予防のための「8029(ハチマル肉)運動」をスタートさせた。

 11月に千葉市内で開かれたイベントに参加した本田セツさん(84)は、骨密度や口腔機能のチェックをした後、会場で振る舞われたローストポークをおいしそうにほおばった。3日に1度は、カレーや煮物など肉を取り入れた料理を食べるといい、「いつまでも、しっかりお肉を食べるためにも、口や歯の力が衰えないように気を付けないと」と笑顔を見せた。

 厚生労働省が今年示した食事摂取基準の改定案でも、高齢者について、肉や魚などのたんぱく質を多く摂取する重要性を強調。65歳以上の人は、毎日、体重1キロあたり1グラム以上のたんぱく質をとることが望ましいとされている。

 老化を防ぐ食事を研究している「全国食支援活動協力会」理事の熊谷修さんは、「魚にもたんぱく質は豊富だが、肉は油の一種である飽和脂肪酸が多く、少量でもエネルギーとたんぱく質の両方を効率よく摂取できる。肉を食べると、栄養状態の指標であるアルブミン(血中の主要たんぱく質)の数値も上昇する。高齢者はむしろ、積極的に肉や油を取り入れた方がいい」と指摘している。

たんぱく質、魚や大豆製品などからも

 ▽東京大学高齢社会総合研究機構 飯島勝矢教授

 フレイルは加齢に伴って心身が衰える状態です。栄養と運動、社会参加を意識し、予防や改善を進めてほしいと思います。

 退職したり、子供が独立したりすると、高齢者は社会とのつながりが薄れてきます。入院などで寝たきりのような生活をすると、普通ならば7年かけて落ちていく筋肉が、わずか2週間で失われます。

 筋肉の維持に、材料となるたんぱく質が大事であることは、多くの高齢者が知っていると思います。ただ、朝ご飯の献立を聞くと、白身魚を数口分と、みそ汁の豆腐だけという答えが多い。たんぱく質を取ってはいますが、量が足りていません。

 たんぱく質は1日に、体重1キロあたり1グラム以上とされていますが、実際は1・2~1・5グラム取ってほしい。60キロの人で70~90グラムです。ステーキ200グラムに35グラム程度含まれますが、1日に2枚食べるのは難しい。魚、大豆製品など多くの種類から取ってください。卵はお薦めです。

 メタボ健診(特定健診)が定着し、食事の量は控えめが望ましい、という意識が浸透しています。しかし高齢者の場合、やせている方が中肉中背より死亡の危険性が高い、というデータがあります。「やせなければ」と過度に思う必要はありません。

 運動はスクワットのほか、山登りや坂歩きのように、体がきついと感じる内容が、太ももを鍛えられて有効です。

 私たちの研究では、高齢者は運動だけをする人よりも、囲碁・将棋などの文化活動と、ボランティアなどの地域活動を両方している人の方が、フレイルになっている可能性が低いという結果が出ました。まずは好きな活動を続けることが大事です。

 食事は1人より友人と一緒の方が、多く食べられますよね。会話や雰囲気もおかずの一つと言えます。友人を積極的に作る努力をしましょう。行政には、住民が参加しやすい地域づくりが求められます。

 むせることが増える、かむ力が弱まる、といった口の働きの衰え(オーラルフレイル)も見逃せません。硬い肉を食べにくくなる、滑舌が悪化して交流を避けるようになる、といった悪影響が出ます。気付かない間に進んでいるので、歯科医に診てもらってください。

640DSC_8464s.jpg
スポンサーサイト



りんむうフォトダイアリー



健康 トラックバック(-) | コメント(0) | [EDIT]
2019年12月06日
  1. 高齢者「粗食」より「肉食」、たんぱく質の摂取がカギ…フレイル講座第1部<上>(12/06)