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3月、ゆっくり過ごす月に 香山リカのココロの万華鏡

2017.03.01(08:22) 1289

次のような記事がありました。

3月、ゆっくり過ごす月に 香山リカのココロの万華鏡 /東京

その他 2017年2月28日 (火)配信毎日新聞社
 今年も東日本大震災が起きた3月11日が近づいてきた。
 あれから6年、だいぶ記憶が薄れていると思っていても、この季節の風や気温からふと「ああ、あのときもこんな感じだった」と思い出してしまう人もいるのではないか。からだが強烈にそのときの状況を記憶しており、何かのきっかけでそれがよみがえりつらくなる。精神医学ではそれを「命日反応」とか「記念日反応」と呼ぶこともある。

 あの年からずっと岩手、宮城、福島の各県自治体で働く人たちの電話相談を仲間と続けている。被災者を支え、復興を担いながら、自らもまた被災したり家族を亡くしたりした自治体職員の疲れや心の傷は深刻で、いまだに相談日には「勇気を出してはじめてかけてみました」といった方からの電話がある。

 被災地の方々はもちろんだが、あのとき全国の人たちが「日本でもこんな大きな災害が」と大きなショックを受けた。津波の犠牲者の家族に心を寄せ、いっしょに涙を流した人たちも多かった。また、原発事故の恐怖をリアルに感じ、眠れぬ夜をすごした人もいる。誰もが心に傷を負った、それが3月11日なのだ。

 それでなくても、3月はストレスの多い月だ。入試の発表や卒業、異動で引っ越しをする人もいる。うれしい変化もあるが、不本意な変化を経験しなければならない人も多い。

 私は、とくに日本では、この3月を「ゆっくりすごす月」にすればいいのに、といつも思う。あの大震災を思い、犠牲者のために祈り、さまざまな変化を迎える人たちもあわてずにその準備をする。年度末だからと追い立てられることなく、むしろこれまでの1年を振り返って自分をいたわり、ねぎらう月とする。

 そんなことを言ったら、金融機関で働く友人に笑われた。「なに言ってるの? いまがいちばん忙しい時期、昇進の発表もあるこの時期に、ペースダウンしてすごすなんて夢のまた夢だね」

 もちろんそうかもしれない。しかし、だからこそ「あえてゆっくり、あえて静かに」と心がけるのだ。先に世を去った人たちに心を寄せ、いま生きている人たちと喜びを分かち合う。いままだ困難にある人のためには自分が何ができるのか、と考える。今年の3月11日もそんな気分で迎えたい。「ゆったりとすごす3月」、あなたもいっしょにどうだろう。そうしているうちに桜の季節もやって来るはずだ。(精神科医)

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りんむうフォトダイアリー



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