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香山リカのココロの万華鏡:「希望」書きかえできる 

2018.02.27(21:34) 1471

 次のような記事がありました。
香山リカのココロの万華鏡:「希望」書きかえできる /東京
その他 2018年2月27日 (火)配信毎日新聞社

 女性精神科医が集まって「女性のメンタルヘルス」を勉強する会に出席した。講師の赤穂理絵先生は、がんの患者さんの心のケアにくわしい精神科医だ。がんになった女性の心にどういう変化が起きるか、精神科医などの心の専門家はどんなサポートができるかについて、具体的な事例を交えて話してくれた。

 質疑応答の時間になって、ある女性医師が「がん患者さんや家族と向き合って、先生自身もしんどくならないですか」と質問した。すると、赤穂先生はこんなことを答えた。

 「患者さんの病室に行くときは、こちらもなるべく“希望”を持っていくようにします。希望は時期や病状によってリフレイム(見方や意味を変えていくことが)できるのです。初期なら“完治させよう”、手術の後は“仕事に戻ろう”、そしてたとえ再発したり、病状が重くなったりしたとしても、そのときなりの希望は持てます。最終的には“今日いちにち生きよう”というのも、その人と医者の希望になるのです」

 希望は、そのつど書きかえることができる。私はこの言葉に感銘を受けた。私たちは希望や夢を持っても、かなわなければ「もうダメだ」とがっかりし、ときには生きる意味を見失ってしまう。でも、たとえば「社長になりたい」という希望を持っていた人でも、家族ができれば「仕事よりも子育てを頑張りたい」と変更したり、若い頃は「陸上競技の選手になりたい」と思っていた人が、それが達成できないまま高齢になって、「季節を感じながらゆっくり散歩したいものだ」という希望を抱いたり。

 最初の夢を実現できなくても、「いま何ができるか」と考え、それに見合った目標を設定し直すことができるのだ。大きな夢や希望だけに価値があり、ささやかなものには価値がないということはない。重い病気にかかって入院生活を送る人が、「自宅に外泊したい」という希望を胸に頑張って実現したら、海外旅行や有名レストランでの食事と同じくらい、いやそれ以上の大きな喜びが手に入るかもしれないのだ。

 平昌オリンピックは大いに盛り上がり、日本人選手の活躍に歓声を上げた人も多いだろう。もちろんメダリストはすばらしいが、そうはなれない私やあなたにも夢や希望があり、それには大きな意味や価値がある。「ささやかな夢」「ちょっとした目標」、大いにけっこう。「もう病気だから」「もう年だから」と言わずに、心を希望で膨らませたい。(精神科医)

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      △ 皆既月食時のYokohama  合成写真
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りんむうフォトダイアリー



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