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万能でないオプジーボ ノーベル賞で期待膨らむ "便乗"情報にも注意を 「医療新世紀」

2018.11.01(22:08) 1592

次のような記事がありました。

万能でないオプジーボ ノーベル賞で期待膨らむ "便乗"情報にも注意を 「医療新世紀」
その他 2018年10月30日 (火)配信共同通信社
 ノーベル医学生理学賞に決まった本庶佑(ほんじょ・たすく)・京都大特別教授が開発に貢献したがん治療薬「オプジーボ」に患者らの期待が膨らんでいる。免疫のブレーキを外すという新しい手法で、がん治療を進展させた薬だが、現状で効果が期待できる患者は一握り。決して「万能の薬」ではない。その上、ノーベル賞に"便乗"する形で別の免疫療法を宣伝するクリニックもあり、専門家らは「不確かな情報に惑わされないで」と警鐘を鳴らす。

 ▽7種類のがん

 「あの薬を使いたい。どうすればいいか」

 本庶さんの受賞が大きく報じられた10月1日以降、がん専門病院や薬を製造販売する小野薬品工業には、患者からそうした問い合わせが相次いだ。国立がん研究センター中央病院(東京)の電話相談窓口では、寄せられる30~40件の相談の8割がオプジーボ関連という日が続いたという。薬への期待の大きさを物語る。

 本庶さんらは、免疫の働きを抑えるブレーキ役のタンパク質「PD1」を発見した。そのブレーキを解除し、免疫細胞にがんを攻撃させることを狙うのがオプジーボ。「免疫チェックポイント阻害剤」と呼ばれる薬だ。

 それ以前にも多くの免疫療法が試みられたが、臨床試験(治験)で安全性と有効性が確認され、保険適用が実現したのはオプジーボが初めて。

 現在、オプジーボが使える病気として厚生労働省が承認し保険も適用されるのは、悪性黒色腫(皮膚がんの一種)、非小細胞肺がん、腎細胞がん、ホジキンリンパ腫、頭頸部(とうけいぶ)がん、胃がん、悪性胸膜中皮腫の計7種類。いずれも手術不能ながんで、悪性黒色腫以外では、従来の抗がん剤が効かなくなった場合のみ使用を認めるなど、厳しい条件が付いている。

 ▽ギャップあり

 実際の効果はどの程度なのか。国立がん研究センター中央病院の朴成和(ぼく・なりかず)副院長によると、進行した胃がん患者493人を対象にした試験では、偽薬を与えたグループの1年後の生存率が11%だったのに対し、オプジーボを使ったグループは26%と差がついた。

 「この数字をどう見るかは人による。だが治療現場にいるわれわれにとって、この差はとても大きい」と朴さん。

 だが使った人全員に効くわけではない。小野薬品によると、効果がある患者は全体の2~3割程度。「万人に効く夢の薬ではない。実態と期待にギャップがある」と朴さんは過剰な期待を戒める。

 現在、ほかの薬と併用して治療効果の向上を目指したり、遺伝子を調べて効果が見込める患者を事前に特定する方法を探ったりする研究が世界で進められている。

 ▽特有の副作用

 副作用にも注意が必要だ。1型糖尿病など免疫が自分の体を攻撃することで起きる、従来の抗がん剤にはない副作用が報告されており、死亡例もある。抗がん剤に詳しい医師は「通常は薬をやめれば副作用も改善するが、オプジーボは中断しても消えない傾向がある。早急な対策が課題だ」と強調する。

 インターネット上には、免疫細胞を体外で増やして体に戻す方法など、独自のがん免疫療法を、ノーベル賞に絡めて宣伝する民間クリニックも出た。がん薬物療法が専門の勝俣範之(かつまた・のりゆき)・日本医大武蔵小杉病院教授は「保険適用された免疫療法は厳密な審査を通っているが、ほかは効果も安全性も証明されていない」と慎重な確認を呼び掛ける。

 国立がん研究センターは「よく分からないとき、困ったときは、全国のがん診療連携拠点病院などにある『がん相談支援センター』も助けになる」とする。インターネットの「がん情報サービス」で検索できる。(共同=前田有貴子、井口雄一郎、岩村賢人)

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